2011年06月15日

恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練

平成23年6月14日
残波ビーチ前面海域において、恩納・読谷地区マリンレジャー事故対策訓練が実施されました

この訓練は、恩納・読谷地区の海難救助連絡協議会の主要会員である、琉球水難救済会救難所員の救助技術の向上と、第十一管区海上保安本部等の関係機関との連携を強化する事によって、沿岸海域におけるマリンレジャー事故に対する救助体制の強化並びに事故防止意識の高揚を図る事を目的に実施されました

開会式の様子
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


開会式では、恩納・読谷地区海難救助連絡協議会会長からの挨拶の後、ニライ消防読谷消防署の指導により、心肺蘇生法及びAEDの取扱い訓練を行いました


ニライ消防読谷消防署によるデモンストレーション
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


指導の元、心肺蘇生法・AED取扱い訓練を行う救難所員
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


続いてのNPO法人沖縄ライフセービング協会による、PWC&ライフスレッドによる救助訓練では、訓練参加者のほとんどがライフスレッドを装着しての救助経験がないという中で、意識あり・なしの漂流者の場合の救助技術・搬送訓練を行いました


ライフスレッドを装着する救難所員
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練



海洋での訓練
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


ライフスレッドを初めて使用する参加者が多かった為、参加者は皆真剣な面持ちで訓練にのぞんでいました


最後に”残波ビーチ沖合海域において、シュノーケリング中の1名が行方不明となっている”という想定で、118番通報から救助完了までの一連の流れを想定した訓練が行われました

①残波救難所員による118番通報

②那覇航空基地所属ヘリコプターによる現場海域捜索
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


③ヘリコプターが漂流者を発見。発煙筒にて発見位置を知らせ、同時に無線で地上捜索隊(消防・救難所)に知らせる

④消防からの通報を受け、現場で待機していた残波救難所のPWC&ライフスレッドにより漂流者の救助に向かい、陸上に搬送する
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


⑤陸へ搬送し、心肺蘇生を行いながら、駆けつけた消防に引き渡す
恩納読谷地区マリンレジャー事故対策訓練


⑥消防が救命措置を行う

上記の一連の流れを想定し、本番さながらの訓練が行われました


閉会式では、第十一管区海上保安本部 望月救難課長より、もしもの海難事故の際には、各関係機関が連携して救助を行うと共に、これからのレジャーシーズンに向けての海難事故防止策も考えて行きたいとの講評をもって、同訓練は終了しました



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Posted by 公益社団法人 琉球水難救済会 at 15:25 │海難救助訓練