2012年06月29日

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練

平成24年6月28日、恩納・読谷地区海難救助連絡協議会が主催するマリンレジャー事故対策訓練に参加し、救難所所員の合同訓練を行った。
訓練の会場となった沖縄県本島の西海岸は、リゾート地域として多くのリゾートホテルが林立しており、夏期の行楽期に入りマリンレジャーを楽しむ県民や観光客が賑わっている。
平成元年には、これらリゾート施設が集中する恩納村及び読谷村地区における海難事故防止及び海難救助の的確かつ迅速な救助活動を遂行する目的で、第十一管区海上保安本部の指導により、恩納・読谷地区海難救助連絡会議を発足し、平成2年頃から毎年各リゾート施設側が交替で幹事となり、マリンレジャー事故対策訓練を実施している。
恩納・読谷地区海難救助連絡協議会は、漁協救難所、リゾート救難所及びレジャー事業所、行政機関等により構成され、恩納・読谷地区における海洋レジャーの安全確保の向上を目指している。
平成24年度はリーフリゾートかりゆし (かりゆしビーチ救難所)側が幹事として対応し、訓練会場となった。
開会の挨拶として、主催者恩納・読谷地区海難救助連絡協議会会長挨拶後、訓練が開始された。
まずはじめに、金武地区消防恩納分遣所隊員の指導により、心肺蘇生法及びAED取扱いの訓練を行う。消防によるデモンストレーション後、救難所員全員が一通り訓練の流れを学んでいた。


平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練


また、エピペン(アナフィラキシー症状を緩和するための自己注射器)の取扱い説明等などの指導もあり、救難所員と各関係機関は皆、真剣な面持ちで聞き入っていた。

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練

次に、NPO法人沖縄ライフセービング協会講師によるPWC&ライフスレッドを使用した漂流者(意識あり・意識なし)の救助技術・搬送訓練を行う。

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練

訓練参加者はライフスレッドを使用しての救助を行うのが初めてという参加者が大半を占めており、ライフスレッドの装着方法から救助の方法まで繰り返し反復訓練を行いながら、技術を習得していた。
最後は訓練海域でシュノーケリング中の1名が行方不明となったとの想定救助訓練が実施され、118番通報訓練・PWC&ライフスレッドによる漂流者救助訓練・消防への引継ぎ訓練と、各関係機関が連携しての無線訓練を含めた救助訓練が実施され、現場は本番さながらの緊張した空気に包まれる中訓練が進行した。

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練

人命救助活動にボランティアで出動する救難所員に対し、多いに成果のある事故対策訓練で、関係者相互の連絡・協力体制の確立を図る上で合同訓練は大変有意義であった。

平成24年度恩納・読谷地区救難所員合同訓練




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Posted by 公益社団法人 琉球水難救済会 at 17:19 │海難救助訓練